『椿姫』におけるヴェルディの苦悩とは?
ヴェルディが楽譜に込めた“愛と死”のメッセージとは?
ヴェルディの残した手紙や、初演版と改訂版を実際に聴きながら『椿姫』誕生の秘密を解き明かしていきます
フェニーチェ劇場での『椿姫』初演時のポスター
昨日の夜のラ・トラヴィアータは大失敗だった。誰のせいなのか...私かあるいは歌手か?...全然分からない。時が決めることだ。
(1853年3月13日付のミラノ音楽新聞に掲載されたヴェルディの手紙より)
ラ・トラヴィアータは大失敗で、さらに悪いことに彼らは笑っていた。
私は何と言えばよいのでしょうか?私はそれについて動揺していません。私が間違っているのか、それとも彼らが間違っているのか?
彼らは再びそれを見ることになるでしょう。その時我々は分かるでしょう!それまで親愛なるマリアーニ、大失敗を覚えておいて下さい。
(1853年3月7日付の指揮者アンジェロ・マリアーニに宛てた手紙より)
ヴェルディは親しい知人には、初演は“フィアスコ(大失敗)”であったと書いたが、それは果たして真実なのか?ヴェルディの残した書簡や様々な資料から初演の真実を紐解いていきます。
再演時に行われた改訂は、実際に作品やキャラクターの性格にどのような影響を与えたのか?初演版と再演版を聴き比べながらその違いや効果を紐解いていきます。
ヴェルディがオペラの最後の部分に込めた想いとは?
楽譜にヴィオレッタの病の推移が克明に描かれている?
2021年6月13日(日) 13:30~15:30
飯山市文化交流館なちゅら・多目的ルーム1
定員/30名
参加費/1,000円
解説/苫米地英一
ブッセート歌劇場やマジェンタ歌劇場、フィオレンツォーラ歌劇場をはじめイタリア各地で『アイーダ』『リゴレット』『ナブッコ』『ラ・ボエーム』等のオペラやコンサートを指揮。日本国内でもこれまでに『オテロ』『椿姫』『トゥーランドット』『ノルマ』等20作品以上のイタリアオペラを指揮している。第5回ルイージ・マンチネッリ国際オペラ指揮者コンクール(イタリア)ファイナリスト。東京学芸大学卒業。ヴェルディ・プロジェクト・ジャパン代表として、最新の研究を基にしたヴェルディのオペラの全作品の連続公演を企画・指揮。『ヴェルディ・レクイエム 誕生の秘密』(一粒書房)、『ヴィオレッタ・メソード』(ヴェルディ・プロジェクト・ジャパン)他様々なヴェルディに関する資料や演奏のためのメソード等の執筆・編纂を行う他、オペラ歌手やコレペティトゥールのためのレッスンも行うなど後進の指導にもあたっている。
<重要>
※お手数ではございますが、本講座にご参加の前に必ずお読み下さい
信州イタリアオペラ合唱団事務局
(ヴェルディ・プロジェクト・ジャパン事務局内)
Tel : 090-6113-2197
E-mail : info@verdi-project-japan.com